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2014.12.19.Up Dated. |
年末の相場環境 |
衆議院選挙の投票が終わった途端、色々な材料が出て来て、投資市場が不安定になりつつあります。 私は投票日まではREITの勢いは衰えないだろうと思っていましたが、その後は2つのパターンが予想されました。 一つは、過去の例から上げ調子の時は年末まで勢いを維持するとの見方、もう一つは、緩やかな調整が始まるという見方ですが、どうやら後者の方に傾いているように見えます。 REITは既にバブル領域に入ってしまっている状況で、調整局面はウェルカムなので、出来ればこのまま調整を続けて年明け後から東証REIT指数で1,600〜1,650ポイントに向けて緩やかに下がるのが理想です。 然しながら、投資市場全体に影響を与える因子が多くなっていますし、不安定な状況にもなりつつありますから、年明け後の状況は予断を許しません。 REITだけに絞って見ても、バブル状態にある以上、株式と同じように色々な要素でのボラティリティが大きくなっていますから、当面の変動幅は大きいと覚悟する必要がありそうです。 一方、年内は残りの日数からみて大きな波乱はなさそうですが、それだけに年明け以降が気になります。 先日のセミナーで解説しましたが、最悪のシナリオであるバブル状態が続いて東証REIT指数が2,000ポイントに向かう局面はなさそうですから、シナリオ1か2で、恐らくシナリオ2が本線だと考えられますが、投資口価格の変動幅が大きくなることで慌ててしまうと失敗します。 シナリオ2は過渡的な状態ですから、現象面に捉われ過ぎると本質を見誤ります。 ここは冷静に見て対処するのが上策ですが、未だ不確定な状況なので、取り敢えず年内の動向を見極めながら、じっくりと年明け以降の対処方法に頭を巡らせる丁度良い時間が出来たようです。 私も先日2回目のセミナーを終えて一段落していますが、恐らく年内は少しのんびり出来そうです。 そして年明け後大きな波乱が生じれば、改めて追加のセミナーの開催も考えますので、投資家セミナーにご参加頂いた方は、当面はセミナーの解説に準拠した見方で、年内及び年明けの動きを追って下さい。 |
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