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2014.12. 5.Up Dated.
天井はどの水準?

 東証REIT指数が続伸していますが、これは株式相場の上昇に連動した動きです。12月3日には1,881.64ポイントに達しましたので、1,900は目前ですから、天井は2,000ポイントになるのかもしれません。
こうなると、天井が何処かによって投資家の対応に変化が生じますから、当面の関心は天井の水準と、選挙結果と選挙後の動きになると思われます。
選挙の序盤では自民党優勢のようですが、正直言って選択肢が余りないので与党有利になっているのかも知れません。私の選挙区では、自民・維新・共産の3人の候補が立候補に留まり、以前に比べて減っていますから、やはり選択の幅が狭くなりました。
この情勢だと投票日までは株式相場も上昇し、未だREITも伸びそうですので、短期筋はもう少し頑張ると思われます。
一方、NISAの立場で考えると、投資には不適な状態になりました。
ピークに向かって動いている時に長期投資をすれば、当然将来の調整局面でキャピタルロスの幅が大きくなりますから、今年のNISAは消化せずに見送りするのが賢明なのですが、証券会社や金融機関は何とか買わせようと勧誘しているのかも知れません。
投資に不慣れな人は今は静観すべきですが、お祭り状態で利鞘を稼ごうと考えている人には、年内は刺激的な状況が続きそうです。
何処で降りるかが勝ち負けを分けそうですが、今の情勢では1,900ポイントでは降りられず2,000ポイント目途で短期売買を繰り返すのではないかと思いますが、特に根拠がある訳ではないので勢い次第でしょう。
次に何時まで騰勢が続くのかですが、これも中々難しそうです。 勢いだけで上昇している局面では年末まで続伸する傾向がありますから、今の選挙予想ならば投票日以降も勢いは衰えないかもしれません。
こうなると占いの領域になりますから当たるも当たらぬも八卦です。
本来の問題は、REITの実態とパフォーマンスの行方ですが、この時期にこんな話をしても響きませんから、これはセミナーで扱うとして、今は野次馬的に天井を予想するぐらいしかありません。
但し、山高ければ谷深しなので、上がり過ぎて結果として多くの投資家が損を出すような状態は避けるべきではないかと思います。

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