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2014.10.17.Up Dated. |
外国人観光客 |
先週、京都・奈良を旅行してきました。紅葉の季節には早かったせいもあって観光客はそんなに多くはありませんでしたが、それにしても外国人観光客が多く、大凡半分は外国人、特にアジア系が目立ちました。 嵯峨野からトロッコ電車に乗った時は、同じ車両の9割がマレーシアからの観光客で埋まっていましたし、大覚寺では外国人女性の一人旅らしき方が数人居りましたので、京都は完全に国際観光都市になったと言えると思います。 タクシー運転手に聞くと、言語は英語だけでなく、仏語、独語それに中国語と多彩で、会話も大変なのですが、最近はスマホで行先を示すので何とかなるようです。 昼に豆腐料理を食べた時も外国人客が数組居ましたが、豆腐精進料理にも興味を持つのですから、食べ物の問題もなさそうです。 今の外国旅行では、テロやエボラ出血熱感染も心配しなくてはなりませんが、日本は比較的安全な事と、何処に行っても人が居て、その人達が親切なことが旅行客を呼び込んでいるのかも知れません。 こうなると観光産業の未来は明るいですが、市場が拡大すると競合も激しくなるのと、必ずしも日本的感覚で選ぶわけではなさそうですから、外国人観光客を取り込むのは簡単ではなさそうです。 ホテルは、アジア系と欧米系では選ばれる施設が異なるようで、円安の恩恵が大きいドル圏やユーロ圏は比較的高級なホテルを利用するようですし、食事の単価も違うようです。 錦市場ではアジア系が目立ちましたが、必ずしも高級食材を買っていませんでしたし、寺社への参詣でもお賽銭をあげる習慣がないのか、日本人程お金を使いません。 これらは私が感じた一端ですが、どうやらこれからは外国人観光客向けの本格的なマーケティングが必要なようで、しかも国別の詳細なデータが求められそうです。 こういうニーズに応えるような調査会社があるのか否かは分かりませんが、これだけ外国人観光客が増えれば、外国人向けマーケティングの専門会社があってもおかしくはありません。詳細なデータや趣味嗜好が分かれば、それに向けて肌理の細かいサービスを展開するのは日本の得意とするところですから、日本の観光産業は更に活況を呈するのではないかと思います。 |
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