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2014. 9.26.Up Dated.
とあるフェアへ行って

 先日、東京国際フォーラムで開催された「東京インターナショナルオーディオフェア」に行ってきました。
3日間開催の中で平日に行きましたので、来場者は多くはなかったことと、若い人は殆ど見かけずシニアばかりという印象でした。オーディオという趣味が若い人には余り波及していない事とコストパフォーマンスが悪い趣味だという事もあるかもしれませんが、シニアばかりでは先細りの感は否めません。それにデモブースで試聴すると、1千万円以上のシステムから出る音でもさほど感動するような音は出していませんでしたから、これでは年寄りの自己満足と言えるかもしれません。
かつてのアナログオーディオ時代は、20万円程度〜100万円程度のシステムでかなり良い音を出していましたが、今のデジタルオーディオになってからは、必ずしも価格に比例しなくなっています。
スマホとヘッドフォンで楽しむ音とオーディオシステムの音が誰でも雲泥の差を感じる位のレベル差が無ければ、敢えて購入しないというのは当たり前ですから、若い人が見向きもしないのは仕方ないとも言えます。
それでは、今のオーディオのレベルでは無理なのかと言うと、必ずしもそうではありません。
出来合いの商品を買ってそれを繋げれば良い音が出る訳ではないので、各自の工夫が必要となります。それも、自らで改善点を探し、解決方法を探るというプロセスを繰り返す必要があるので一朝一夕には行かないこと、そして溢れている情報の中から真贋を見極めて、その情報を活用出来なくてはなりません。
こう考えると、今の世の中に通じているとも言えそうです。
溢れる情報を容易に入手することは出来ますが、必要なことは情報の取捨選択と真贋の判別、そして選別した情報の活用が出来なくては目標に近付けないということが挙げられます。
更には、このようなプロセスを繰り返しながら一歩一歩目標に近付くという気長で根気のある姿勢がないと難しいのです。デジタルのように○か×という二択でもありませんから、所謂、ツボを押さえられる感覚が必要になります。
従って、試行錯誤が前提になりますから、短時日には達成できません。
投資の世界でもこれと同じことが言えると思いますが、特にREITはその感覚と思考力が必要ですから、この意味でも若い人に薦めたい投資ではないかと考えています。

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