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2014. 5.23.Up Dated.
GW明けの投資口価格の動き

 GW明けから投資口価格が上昇していますが、その原因の一つに投資信託が関係しているのではないかと思われます。
投資信託はREITの取引市場では10%前後のシェアしかありませんが、先月は売越しになっていて、実に22ヶ月振りの売越しでした。そして4月に売った分、5月は買い戻していると考えられますから、その影響で上昇したものと思います。
従って、今の上昇は一時的で、何れは収まるでしょうから、この局面は静観するのがベストです。
REIT市場の取引動向を見ていると、主要プレイヤーの動きに殆ど変化はなく、最大シェアの外国法人もここの所4ヶ月連続で売越しですから、海外資金が大量に流れ込んできている形跡もありません。
従って、特に材料もないまま取引形態の若干の変化によって価格が動いていると言えますが、この状況は今後も続くと予想されます。
REITを取り巻く今の環境を見ると、マイナス材料は殆ど見当たりませんから、下値が限られている分、小幅上昇が頻発するでしょうが、直ぐに戻って狭いレンジでの値動きになりそうです。
但し、東証REIT指数が1,550ポイントを超えるようになれば、2006年前後に起こったファンドバブルと同じ状況になります。当時の東証REIT指数は2,000ポイントを超えていましたが、投資法人の収益換算(FFO倍率=PERと同義)で見ると、既に2007年後半の1,800ポイント水準にまで達していると言えますから、常識的に見ると上昇余地は限られています。
仮に、このタガが外れて上昇を示すようになれば、REIT投資は暫くお休みで、後は短期売買主体によるチキンレースを外野で見る事になります。
投資市場では暫くチキンレース的展開がありませんでしたので、短期売買主体がうずうずしているかもしれませんから、場合によってはREITでミニバブルを起して、短期のチキンレースをする可能性もあります。
このように今年のREIT市場は今一つはっきりしませんので、予め展開を予測しておいて、投資判断をどうするか決めておいていた方が良いと言えます。

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