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2014. 5.16.Up Dated.
新規上場銘柄について

2013年から投資法人の新規上場が続き、既に12銘柄が上場しましたが、 これらの新規上場を見ていると、投資法人によって違いが目立つようになりました。
それは組成資産の内容や投資方針と言った内容だけの違いだけでなく、上場までの経緯の相違です。
投資法人によって、事前に綿密な分析や情報収集を行ってから上場してくる場合もありますが、先行上場銘柄の内容を複製(コピー&ペースト)しただけと思われるような銘柄も見受けられます。
事前準備の相違が直ちに上場時の組成資産にストレートに反映されている訳ではありませんが、REITを研究してから上場した投資法人と、複製(コピー&ペースト)して上場した投資法人では、資産運用の考え方が異なります。
後者の場合は、特に明確な戦略や戦術がある訳ではなく、REITの資産運用という視点が弱かったり、株式上場と混同しているケースもあります。
勿論、これらが投資家に簡単に露見したりするようなミスはしませんが、詳しく聞いていくと馬脚を現します。
IPO前には主要投資家(金融機関等)にIRを行いますが、昨今の市場状況では余り厳しい質問もないでしょうし、証券会社も同行して取り繕いますから、何とか乗り切れているのではないかと思います。
資産運用会社は少人数(20〜60名程度)構成ですから、主要幹部の職責は重く、その能力が問われますが、この中にコピペだけの人材が含まれているとREITとしては問題です。 最近の企業実態から見ると、コピペも止むを得ないのかもしれませんが、REITのように長期運用商品の資産運用としては重大な欠陥になる場合もあります。
投資家が資産運用報酬を払って資産運用会社に委託しているのですから、その報酬に見合う仕事が出来るか否かが問題です。先行銘柄の場合は、REITの浮沈を潜ってきて経験的に資産運用の考え方が身に付いているとも言えますが、新規上場銘柄にはそれがありませんから、この先の色々な事象に対しての対応が鈍くなります。
長期保有でREIT投資を行っている投資家にとってこの問題は大きいですが、それを見極められる手段が乏しく、又知る由も少ないのです。
但し、仮にそのような仕分けがあるならば、コピペ投資法人は見送るのが賢明です。
そういう見方で上場銘柄を見るのも一つの方法ではないかと思います。

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