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2014. 5. 9.Up Dated.
REIT投資の好機となるか







前掲のグラフは1月〜4月の東証REIT指数の推移(日次)の過去3年分のデータを表示したものです。
先ず、今年2014年の推移は1,500ポイントを挟んで僅かに上下するだけで、この期間の動きとしては穏やかでした。一方、昨年2013年は明確な右肩上がりになっていますし、一昨年2012年も上昇傾向が見て取れます。
過去のデータを見ると、1月〜4月間は右肩上がりの傾向を示す年が多く、これがこの期間に特徴になっていました。
今年は、NISAもスタートし年金基金のREIT取得も発表される等好材料が多い割には、これらの要素が反映されなかったようです。
冷静に見れば穏やかな投資口価格の動きはREITにとっては決して悪い状況ではありませんが、現象としては気になります。
何故、今年はこのような動きになったのかが問題ですが、市場が熟成してきたという楽観的な見方ではなく、何となく不気味な感じもします。嵐の前の静けさとか、上昇のきっかけを待っているという見方も出来なくはありませんし、投資家が動かなかったとも言えます。
それでは、今後はどうなるのでしょうか?
このままの穏やかな推移で2014年を終えるとも考えられませんが、激しく上下するような局面も想定されません。
こう考えると、今年のREIT投資はかなり難しくなりますが、私の見方としては今年の下半期は今後3年間位の中でのREIT投資の好機ではないかと考えています。
市場が足踏み状態の中で先を見通せれば投資にとって有効ですが、そう簡単な事ではないものの、トライしてみる価値は十分にありそうです。
但し、今後の予測は例年なく難しいのも確かですし、色々な角度での見方や過去のデータの参照等広範囲に且つ詳細に分析出来れば可能ではないかと考えています。


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