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2014. 3.21.Up Dated. |
資産運用会社について |
REITの資産運用会社は投資法人からの委託によって資産運用を行う会社ですが、投資法人は形式的存在なので、REITの実質的な主体だと言えます。 この資産運用会社は社員数が10〜50名程度と従業員数だけで見れば零細企業だとも言えますが、運用する資産は数千億円に達しますから、一般的な中小企業とは異なります。 従って、資産運用会社が大企業的体質を有している所もありますから、このような企業をどのように見るかは簡単ではありません。 特に、長期運用の投資家にとっては資産運用会社の能力や投資家に対する姿勢が重要な判断要素になりますが、なかなか判別し難いのが実状です。 又、通常は数10名の企業であれば定期的な人事異動等はありませんが、幹部がスポンサー企業からの出向者で占められている為に、やはり大企業並みに定期異動もあります。勿論、人材の新陳代謝は悪くはありませんが、果たして過去の経験が継承されているのかという問題が残ります。 REITはこの13年で浮沈を繰り返していますし、厳しい時代を過ごした時もあります。概して苦しい時は色々な活動や施策を実施しますが、少し良くなると時流に乗っかるだけという所も多いです。 投資家にとっては大事な資金を任せている訳ですから、常に真剣に取り組んで欲しいと思うでしょうが、残念ながら投資口価格の相場が回復すると楽をしてしまう資産運用会社が多いのです。 尤も、資産運用の最前線は決して楽を出来る状況ではありませんが、そういう現場の事象から一歩離れて、長期で考える幹部が居ないと結局は消耗戦になってしまいます。PMの尻を叩くだけが収益を確保の手段であったり、賃貸費用を削るだけが利益増の方法になってしまいます。 勿論、これらも必要な事ではありますが、不動産運用は長期の視点と戦略が不可欠なのです。 特に、戦略的な動きが出来ないと不動産運用は市場の変動だけに左右されてしまい、何れは行き詰ってしまうのです。 現場の叱咤激励とは別に、冷静に状況見つつ次の手を打つということが大事なのは、不動産を長く経験していれば理解出来ますが、中途半端な経験では分かりません。 果たして、REITの資産運用会社はどちらなのでしょうか、時節柄とても気になる点だと思います。 |
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