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2014. 1.10.Up Dated.
2014年のREIT市場
 
 東証REIT指数が昨年末に1,515.01、年初も1,511.52でしたが、これはご祝儀相場の感があり、その後は1,500ポイントを切っています。
12月の月間平均を見ても、11月と変わりませんから、取り敢えず暫くはREITの投資口価格は指数でみると1,450〜1,500ポイントの間で推移しそうです。
NISAが始まった事で思惑買いでもう少し上昇するのでは予想しましたが、現時点では小康を保った状態なので一安心です。
但し、今後は1,500ポイント台にも何度かは突入しそうですし、例年3月は上昇する月なので、やはり実力を見るのは4月以降の動きだと言えます。
一方、新規上場の動きも絶えず、ヒューリックリート投資法人の上場予定が発表されましたし、大和証券オフィス投資法人の資産運用会社がヘルスケアリートの立ち上げを準備しているとの情報もあります。
既にREITの上場銘柄は43銘柄になっていますから、最盛期の銘柄数(42銘柄)を上回っていますが、そろそろ出尽くした感もあります。
ヒューリックは中堅の不動産会社が設立した投資法人ですし、ヘルスケアリートは低迷している大和証券オフィス系ですから、話題性としては今一つです。
後は、既存リート系の新規投資法人の設立があり得ますが、大手デベロッパー系で複数投資法人を持っていないのは、三菱地所と東京建物で、他にはREIT未進出の住友不動産しかありません。
三菱地所系についてはREITの草創期にレジデンスリートの立ち上げの動きもありましたが、その後立ち消えになったようですので、果たして復活の動きが出るのかどうかです。
東京建物系のレジテンスリートも可能性がありますが、供給物件を考えると不足するので単独では難しいかもしれません。
住友不動産は、既に時期を逸した感があり、今更REITに進出しても先発銘柄の後塵を拝するのは確実ですし、スポンサーメリットが余り見込めないのならREITに出る意味もないでしょう。
このように見ると、2014年は昨年のような新規上場ラッシュにはなりませんが、既存銘柄の外部成長が活発化しそうです。
今のREIT市場であれば増資は可能ですし、不動産価格もそれ程上昇していませんから、今年は大きく成長するチャンスになりそうです。
但し、こういう時に先を考えない物件取得を繰り返すと、将来の不振が約束されてしまいますから、投資家にとっては冷静に外部成長を見極める必要がありそうです。

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