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2013. 6.28.Up Dated.
NISA導入によるインフラ整備
 
 昨日、定期的に開催している投資家セミナーを行い、これから年内、そして来年の前半位までは、少額投資非課税制度(NISA)が重要なキーポイントとなるとの解説を行いました。
セミナーに参加している人の大半は、来年からは別枠でNISAを活用するようですから、REIT全体でも既にREIT投資を行っている個人投資家の殆どが、NISAを使って新たなREIT投資を行うと考えられます。(来年からの新規投資分だけがNISAとして使える為)
既存投資家だけで見積もっても、その資金量は2,000億円/年を下らないだろうと考えられますし、かつてREIT投資経験のある人も投資を開始すると考えれば、それだけで5,000億円程度にはなりそうです。
この資金量はREITの時価総額の約10%に該当しますから、一定度REITの知識がある投資家の新規投資として考えればインパクトがあります。
勿論、これにREIT未経験の個人も加わりますから、これらも加算すればREITにとって非常に大きな影響を与えます。

投資家の方々にとっては、具体的にどの銘柄を選べば良いかが問題になりますが、少額投資と言えども、複数銘柄に分散して投資ポートフォリオを組むのが原則ですから、一点買いではなく、分散投資を考えなくてはなりません。
REIT投資の経験のある人にとってはこれらは常識でしょうが、未経験の方はこのレベルから学ばなくてはなりません。
こう考えると、REIT投資の初歩的な講座も必要となりますが、これは既に東証とアイビー総研が組んでセミナーを開始していますから、こういう機会を捉えて学ぶ必要があります。
NISA口座の開設勧誘に躍起になっている金融機関も、何か対応する必要がありそうです。今度は個人投資家の利益に直結しますから、うかつな事は言えませんが、一方で、当り障りのない解説でお茶を濁す訳にも行きませんから、苦慮しているのではないかと思います。
また、FP(フィナンシャル・プランナー)の方にとってもアドバイスに必要な情報となりますから、その準備に入っているとは思いますが、REIT銘柄選別は難しい上に、NISA用となると更に色々な要素が加わるので一筋縄ではいきません。
これから年内に掛けては多くの投資雑誌で取り上げられると思いますが、その真贋も問われますし、どのレベルに焦点を合わすかによっても内容が変わってきますから、今までの経験から言うと、余り当てにならないかも知れません。
こう考えると、NISAはスタートとしても、それを支える投資インフラの整備は今後の課題になったと言えます。日本の投資市場の現状を見ると、これから徐々に整備を始めて3年後程度を目標とするのが現実的なのかも知れません。

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