◇コラムトップ |
2013. 6. 7.Up Dated. |
東証REIT指数が適正な水準へ? |
直近一週間の東証REIT指数の動きを見ると1,300ポイント台まで下がり始めていますので、漸く市場が落ち着いてきたとも言えます。 投資口価格がこの水準にまで戻ると、これからは投資タイミングを測りつつ、個々の銘柄の動きウォッチする必要がありそうです。 今の市場を見れば、昨年秋以前のような水準(900台〜1,000前後)にまで下がる可能性は暫くなさそうですから、東証REIT指数1,300ポイント前後が目安になります。 幸いと言うべきか、株式市場の影響によってREITも調整されていますので、この調整が今後も何度か続けば、REIT投資にとってはありがたいと言えます。 株式と連動してREITも動く現象は、REITの本質やパフォーマンスとは殆ど関係がありませんから、投資口価格が下がり、予想分配率が上昇することは、投資家にとって歓迎すべき局面です。 それに加えて、少額投資非課税制度が2014年からスタートします。これもREITにとってはフォローとなりますから、今夏から年内はREIT投資にとって重要な時期になります。 特に、以前からREIT投資を行っている投資家は、現在も十分なキャピタルゲインが得られていますから、これら既存のポートフォリオをベースとすれば比較的余裕のある投資を行うことが出来ます。 昨年秋以前にREITを購入した投資家は、既に投資口価格が倍の水準にまで達しているケースもありますし、最低でも50%程度は上昇しているのではないかと思います。 この含み益と高い配当率を温存し、更に来年を見据えた投資を行えば、ポートフォリオがより充実しますし、長期保有に耐えうるポートフォリオが完成するかもしれません。 又、今後は投資口分割を行う銘柄も増えると思いますが、これらの分割に対してどのような見方をしておけば良いのかも課題となります。単に投資口を分割しても、それだけで投資家の選別対象になる訳ではありませんから、どういう見方をすれば良いのかも予め知っておく必要がありそうです。 今年に入ってからは、来るべき調整局面を期待して、準備を怠らずに情報収集をする期間だと以前から申し上げていましたが、漸くそのタイミングが近付いて来ました。 これからは、株式相場の動きや風評に惑わされずに、REIT投資の本道に立ってポートフォリオを充実する時期ですので、是非今まで以上に情報収集に努める事をお勧めします。 |
Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved. |