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2013. 5.10.Up Dated.
長期投資スタンスでREITを見る
 
 4月に入って取引市場での短期売買傾向は少し収まってきたようで、今後は1〜3月のような具合の良い相場にはなりそうもありません。
それでも東証REIT指数で見る投資口価格水準は、1,500ポイント台から1,600ポイント前後で推移していますから、長期投資スタンスでは必ずしも買い時ではありません。
それでは、今日の状態でREIT投資をどう考えれば良いかが問題です。
過去、投資口価格が低迷していたREITが漸く脱却したことで、これからは新たな方向と展開が生まれるのかがチェックポイントになります。
逆に、従前と変わらず、市場評価に乗っかったままであれば、何れは景気変動や市況変化によって、又低迷するのは確実です。
厳しい見方をすれば、日本ビルファンド投資法人やジャパンリアルエステイト投資法人のように、これと言った材料もなく、半年で投資口価格が倍以上になったりする事態を看過したり、それを了とするような投資市場のままであれば、REITは将来ジリ貧に向かうのは確実です。
こうなれば、長期投資はREITでは難しくなりますから、投資市場の見方が少しずつでも合理的な方向に改善されるという前提がなければREIT投資は成り立たなくなるかも知れません。
今の市場で取引しているのは、仮にREITがジリ貧に向かえば別の投資商品に乗り換えて短期売買しようと考えている主体が多いですから、こういう投資家に乗ってしまえばREITの未来は塞がってしまいます。
一方、冷静に見れば、REITは世界各国に広がっていて、今後の成長が期待される有力な投資商品の一つですから、グローバルで見ればREITの将来性は明るいのです。
グローバルな流れと日本のローカル性が不一致なのはREITだけには留まりませんが、REITに関しては、それは文化や慣習の違いではなく、思慮の足りない市場関係者に拠る所が大きいのです。
REITの資産運用側では今日の状態を手放しで喜んでいる所は少ないですが、新たな方向に踏み出すのも難しいので、今は迷っている時期かも知れません。
そこで、こういう時期の投資家は実際に投資行動を起こす事よりは、その事前研究に労力を費やす時期だとも言えます。
5年近く低迷していたREITが漸く浮上したことで、これからどういう方向に向かうのかが投資としては最重要ポイントになります。
このシナリオが見えなければ、長期投資は成立しませんので、何れこのポイントに焦点を当てた解説を行おうと考えています。

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