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2013. 4.26.Up Dated.
REITにとって今が大事な時
 
 4月に入って投資口価格に若干の調整が入りましたが、依然として好調な相場を維持しています。
投資口価格の上昇によって増資が可能となり、一息付けた銘柄も多く、投資法人側は明るい雰囲気のようですが、実はこういう時期が最も難しいとも言えます。
不調の時は、何とかしようと思い、色々と考えマイナス要素を少なくしたり取り除こうと努力しますが、逆に好調になると何をすれば良いのか分からなくなります。
REITのような長期運用主体が、相場の上下に連動してしまえば、安定した投資商品ではなくなってしまいますから、本来の特徴を失ってしまいます。
一方、投資家に対するアピールは好調時に行う方が効果的ですから、IR活動で攻勢に出るという動きも必要になりますので、こういう時こそ活発な説明活動を展開すべきなのです。
同じことを過去にも主張しましたが、その時に反応したのはほんの数銘柄に過ぎませんでしたが、今度は長い低迷状態が続いた後ですから、少しは考えることができる銘柄が増えるかもしれません。

その一環として考えられるのは、今年は小口投資に対する非課税制度が実施されますから、REITもそれに対応する必要もあります。
既に、投資口を分割した銘柄もあり、個人向けを意識している面もありますが、このような動きは今後も続くかもしれません。
100万円の枠内という小口投資制度を考えれば、せめて2〜3銘柄には投資をしたいでしょうから、4分割程度にするのが良さそうなので、相場が好調なこの時期には投資口分割を検討すべき銘柄が増えると思います。
但し、日本ビルファンド投資法人やジャパンリアルエステイト投資法人のような機関投資家好みの銘柄は、そこまでする理由はなさそうですが、この上昇相場等によって上位銘柄入りをした投資法人は、十分に検討の価値があります。
例えば、日本ロジスティクスファンド投資法人やフロンティア不動産投資法人等が投資口分割を行えば、小口投資家にとって魅力的な投資先となります。
これにより既に分割している、日本リテールファンド投資法人、オリックス不動産投資法人、日本プライムリアルティ投資法人、ユナイテッド・アーバン投資法人、アドバンス・レジデンス投資法人、大和ハウス・レジデンシャル投資法人等を加えれば、選択範囲が広くなりますので、個人投資家を誘引し易くなります。
特に、近年台頭してきた物流倉庫セクターの日本ロジスティクスファンド投資法人には期待したい所です。
こういう銘柄が加わることで、REITの個人向け販売が促進されますし、本来の分配金重視のインカム型投資商品としての特徴を維持しようという動きにも繋がるのではないかと思います。

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