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2012. 7.13.Up Dated. |
投資家セミナーについて |
先日、投資家セミナーを2回に分けて行いました。 私のセミナーは比較的常連の方が多いのですが、今回は初参加の方も目立ち、REIT投資の原点についての質問もありました。 特に投資家の方々の多くが気になるのは、投資口価格の日々の動きや東証REIT指数の変動のようです。セミナーでは投資口価格の変動要因の説明も行いましたが、株式投資の視点で見てしまうと、中々割り切れないようでもあります。 私はデータベースとして主要20銘柄の日々の投資口価格の推移を記録していますが、毎日の動きでは何も見えてはきません。一方、月間移動平均等の一定期間で区切った平均価格ではその銘柄の傾向を表したりもしますが、それも他銘柄の動きとの比較や投資口簿価等の基準となる価格と重ね合わせないと読めません。勿論この説明も行いましたが、直ぐに理解するのは難しいようです。 REITと株式の大きな違いとして、REITには基準価格(複数あります)というものが存在し、本来市場で動く投資口価格が基準価格に対して大きなプレミアムが付く根拠が希薄なのです。 然しながら、現実は銘柄によっては150%ぐらいのプレミアムが付いたりしていますから、それらの銘柄の価格はどうしても日々変動します。元々根拠が弱いのにプレミアムが付けば変動要因になりますし、また、その変動を利用してプログラム売買が盛んに行われていますから、投資口価格の高い銘柄程動きます。投資家がそれらの動きを見て何かを得ようとしても、結局はパソコンのCPUの処理方法とソフトウェアのプログラムコードを知るだけになります。 従って、投資口価格は日々の動きではなく、一定期間の推移による分析によってチェックすべきなのですが、これは投資家の方にとってはかなり面倒な作業だとも言えます。 こうなるとどうしても専門家の分析が頼りになりますが、REITには専門家という人が多くは存在しません。証券アナリストは一定期間でローテーションしてしまい、過去の傾向や事実が失われてしまいすから、REITのように長期のトレンドで見なければならない投資商品には向いていません。 投資家にとって有用な情報を見つけるのが一苦労ですので、REIT投資の要諦は、先ず専門情報を何処からどのようにして得るかが最初の課題になると言えます。 |
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