◇コラムトップ |
2012. 5. 4.Up Dated. |
黄金週間 |
世間はGWですが、私のように自由業(勤務時間が定まっていない職業)には余り関係がありません。 データ収集と執筆は毎日の事ですから、昼夜関係なく体調と気分次第ですが、大抵は午前から昼食までと夕食後がメインになっています。 曜日も気にしませんし、休暇も特に定めていないので、一年中勤務体制だとも言えますが、それでもGWは遊びの時間も作ります。 今年のGWは電子工作に充てていますが、手先が不器用な私は、作業よりは事前の下調べや材料の準備に時間を割きます。 若い頃も休暇は機械いじりをしていましたが、その頃は、事前に調べる手段が乏しく、休暇前に雑誌を購入して調べる位しか出来ませんので、大抵はぶっつけ本番で取り組んでいました。 それが今では何でもネットで調べられますし、物によってはユーチューブで解説付きの動画までありますから、事前準備派の私には大変便利です。 材料の購入も、昔は秋葉原に行くしかありませんでしたが、今はネットで何でも手に入りますので、今回は英国から部品を購入しておきました。 円高局面では、海外からの購入が有利ですので、1ドル75円位まで下がった時は、米国から盛んに購入しましたが、今はユーロ圏に目が向いています。 英国ポンドも130円程度なので、触手が動き230ポンド位の部品を購入しましたが、もし同様な部品が日本で売られていれば5万円以上は確実です。 これは日本製の品質が良いからという訳ではなく、物の価格に対する感覚の違いです。 消費者の購入意欲を喚起する価格という考え方が、日本と米国や英国では違っていて、日本は実質の物価が高くなっています。 日本経済はデフレ状態にあると言われていますが、それは物の価格に対する調整が行われているとも言えます。 大量生産の利く物は、大企業でもコストダウン出来ますが、1,000個程度が上限の商品は日本では高くなります。 人件費が高くつくという事もありますが、流通コストや一般管理費も関係がありそうです。 私が海外から購入するのは、比較的小企業が作っている物が多く、米国ではピッツバーグの郊外の自営業者から、英国ではハンプシャ―の小売業者からでした。 勿論、日本でも中小企業が品質の良さそうな物を比較的廉価で作っていますが、色々な規制があるのと、国内だけの販売なので苦戦しているようです。 尤も、消費者が何でもメーカーの責任とすれば、当然価格は高くなりますから、消費者側の問題もあります。私が海外から購入する物は、基本的にアフターサービスは期待しておらず、国内でも修理が出来たり、自分で直せる物にしています。 その分下調べに時間が掛かりますが、自分が欲しい物ですから当然だという事と、何でもそうですが準備している時は一番楽しい時間です。 そして自己責任というのは、努力の差が出ますから、ある意味では平等なのです。 このように考えると、日本の考え方は少し違っているように思えますが、果たしてどうなのでしょう。 |
Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved. |