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2011.11.18.Up Dated.
REITの利回りが上昇
 
 REIT全銘柄の平均利回りが6.5%/年近くになっていて、この利回りは不動産バブル以前の長期定期預金金利と同じ水準です。 今日の長期定期預金は扱う金融機関が少なくなっていてメガバンクでも0.25%/年でとても長期預金と言える水準ではありません。
100万円預金しても年2,500円の利息で、10年定期でも2.5万円ですから、これでは利息を当てには出来ません。
勿論、欧州のソブリン・リスクによって独を除いた欧州各国の国債の利回りも上昇していますので、投資商品の利回り上昇は世界的現象ですから、REITだけ上昇している訳ではありません。
それでも今の水準でREITの利回りを計算してみると、例えばアドバンス・レジデンス投資法人の投資口を7口買うと、約100万円になりますが、次期予想配当金が4,500円/口ですから、半年後には3.15万円の配当金が届きます。 即ち10年物長期定期預金の利息全額を上回る金額が半年で得られる計算になりますから、預金のような元本保証が付かないとしても、それを補って余りあるリターンだとも言えます。
更に、アドバンス・レジデンス投資法人の財務内容を見ると、合併に伴う剰余金(内部留保)があるので、理論的には、現在の配当金額を5年(10期)以上維持する力がありますから、この計算では3.15万円×10期=31.5万円の配当金を見込むことも出来ます。
こんな計算が出来るのは私が20代前半の頃だけでしたから、見方によっては個人にとってチャンスが広がっているとも言えます。
また、REITの破綻リスクは企業に比べると10分の1以下ですし、REITの場合は保有資産が厳密に管理されていますから、万一の際にも保有不動産の時価がそのまま残りますので、株式のようにただの紙切れになる事もありません。
このような見方が出来るREIT銘柄は他にもいくつもありますので、投資口を購入してそのまま保有することの出来る個人にとっては魅力的です。
今日色々なリスクが散在していて資産運用が難しくなっていますが、外貨や海外の投資商品に手を出すより、自分達の足元にある日本のREITに注目したい所です。 この辺りのより詳細な解説は11月28日開催予定の個人投資家セミナーで行う予定になっていますので、ご興味のある方は是非ご参加下さい。

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