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2011. 8.27.Up Dated.
REITの見方について
 
 震災以後REITに対する見方はまだら模様になり、投資口価格の動きも不安定ですが、こういったように外的環境に左右される時は、逆に銘柄自体を冷静に見る機会にもなります。
来月10日でREIT誕生10年になりますので、そろそろ客観的な判断基準が作られても良いのではないかと思いますが、今のところそのような基準がありません。
その理由の一つに、REITの性格付けが未だに明確になっていない事が挙げられます。
本来REITはインカムゲイン投資商品として作られていますから、インカムゲインに焦点を当ててみる事が必要ですが、この大前提が明確に定義されていない為に、評価が曖昧になります。格付会社の評価を見ても、スボンサー企業のクレジット順になっている面もありますし、 保有資産の価値に重点を置き過ぎている感もあります。
REITをインカムゲイン投資商品として定義すれば、これらの要素よりもインカムゲインの安定性と確実性が最重要項目になりますので、過去10年分のトラックレコードからこれらを計ることが可能なはずです。
また今後のインカムゲインについても過去のトレンドの解析と、積み上げられた財務構造の分析によって理論的予測が可能です。
勿論、これらの分析によって完全無欠な評価出来る訳ではありませんが、実際にトライしてみるとかなりの説得力があるように思えます。
私は現在この分析に注力していて少しずつ整理が進んでいますので、先ずはセミナーで解説していく予定ですが、過去10年の活動から見れば、大分進化したのではないかと自画自賛しています。
それに現在のように投資口価格が下がり配当利回りが上昇していれば、インカムゲイン投資商品としてはメリットが大きくなっていますから、このような見方は一層必要になります。
但し、この分析は誰にでも分かるようなレベルにまで咀嚼出来ていませんので、当面は実務者向けのセミナーで専門家対象として行う予定ですが、何れは投資家を対象にしたセミナーでも解説したいと思っています。

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