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2011. 8.12.Up Dated. |
商品特性の明確化 |
世界の株式市場が乱高下していることもあって、投資家はリスクに敏感になっていますが、こういう時期には、それぞれの商品特性を明確にして投資家にアピールする必要があります。 REITの場合は、何よりもインカムゲインに該当する配当金の安定度が問題になりますから、将来的にどの程度の幅で変動するのかは、投資判断に際しての重要な要素です。 REITにとって投資口価格はOUT OF CONTROLLEですので、自らの手の内にある配当力を精査して、その情報を投資家に伝達することが求められます。 この意味では、少なくとも次期予想配当金だけでなく次々期予想配当金まで公表するのが妥当です。更にその先の配当金の変動幅まで予測してくれれば、投資家のインカム投資判断に寄与しますから、こういう情報の整備も必要です。 但し、資産運用会社が1年以上先の配当金の変動予測を公表するのは躊躇するでしょうから、第三者機能を活用したいところです。 因みに、創立10周年を迎えたREITには、最大で20期10年分のトラックレコードがあり、全上場銘柄平均でも6期3年分の蓄積があります。 財務分析などで使われる時系列分析でも、用いられるデータは過去3〜5年分のデータですので、REITのトラックレコードは十分に傾向分析を行えるだけの蓄積に達しました。 このデータを利用すれば、将来の配当金の変動率を予測することも可能ですし、一定の前提さえ置けば、投資判断材料として十分に活用出来ます。 こういう情報は決算説明資料等では公表し難いでしょうが、増資時の目論見書には含めても良いと思えますので、REIT初期の目論見書に見られたようにセカンド・オピニオンとして記載してはどうかと思います。 当時のセカンド・オピニオンは抽象的で当り障りのない内容となっていた為に、余り活用されずに消滅してしまいましたが、今日であれば、データに基づいた内容になり得ますから、有効性が高まります。 今のような状況では、アピール出来なければ埋もれてしまいますから、REITは色々な手法を駆使して自らの商品特性を明確化し、投資家に対してアピールするという考え方を持って欲しいと思います。 |
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