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2011. 6.10.Up Dated.
スーパークールビズ
 
 環境省が音頭を取って、この夏はクールビズを更に進化させたスーパークールビズを提唱しています。勿論、節電対策の一環ですが、確かにエアコンの温度を上げれば事務所内はかなり暑くなりますから、それなりの服装をしないと耐えられないかもしれません。それでも真夏はかなり暑いだろうと想像されますので、冷えピタシートやアイスノンのような冷却グッズが必要となるでしょう。
私が新入社員の頃は、各駅停車の普通電車には冷房がなく、会社へ行ってもウインド設置タイプの個別空調でしたから、真夏はかなり暑かったです。この頃はスーツ着用でしたから、せいぜい半袖シャツで通勤して、上着を会社のロッカーに置いておく程度の事しか出来ませんでした。
尤も、当時は誰もがスーツを着用していた訳ではなく、職業に合わせた服装という風習が残っていましたから、今で言うクールビズも当たり前でした。
その後、誰もがスーツ着用になり事務所内の冷房温度か下がっていきましたから、無駄と言えなくはありません。 役所も中央官庁以外はノーネクタイ半袖シャツでサンダル履きという姿も見られましたから、皆が無理してスーツを着ていた時代というのは、ほんの20〜30年です。また新入社員の頃、真夏の暑い日は、上司や先輩が「今日は暑いから仕事を終わりにして飲みに行こう」と定時になると切り上げてビアガーデンに誘われましたので、暑いなりに楽しいこともありました。
当時の会社組織や人事制度は今とはかなり異なっていましたから、今日サラリーマンが無理してスーツを着用する根拠はなさそうですし、組織が強いる程の理屈もなさそうです。また、他人からの見た目が問題と言う指摘もありますが、ここでの他人とは同じサラリーマン仲間の事でしょうが、一般から見れば汗だくで暑苦しい方のは可哀そうです。
今は、我々が思っている程職業にステータスが無くなっていますから、もう少し自由に考えて良いと思います。 スーツを着用してネクタイを締め、中身のない事を喋る○○連の会長の方がおかしいです。組織人であれば、服装よりは中身を重視して欲しい時代ですから、こういう機会に色々な事を見直してはどうかと思います。 ホワイトカラーと呼ばれた人達がスーツを着用していた時代は、今よりはずっと自由な時代でしたから、窮屈な時代になった今日、少し前に戻っても良いかと思います。

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