コラムトップ
2011. 3.11.Up Dated.
根気が大事?

 私はほぼ毎日パソコンでデータを作成したり原稿を書いたりを繰り返していますが、特にデータの作成は細かい仕事です。
REIT銘柄が毎月決算を発表しますから、このデータを加工して様々な表を作ったり新たに分析用のデータベースを作成していますが、この作業は根気が勝負です。
REITは約2,000物件を保有していて、これら個々の物件のデータを年2回入力しますので、4,000件のデータを扱っていることになります。1物件当たりのデータは約10〜15項目になりますので、合計で年間40,000〜45,000項目の入力があります。
これを私一人でこなしているのですが、正直言って別に苦ではありません。
パソコンの入力は早くはありませんし上手でもありませんが、根気だけはあるので、10年以上続けられています。
この年齢になって分かってきたのですが、結局は根気が一番ではないかと思っています。
私は手先も不器用ですから、子供の頃から時間内に仕上げる工作は苦手でしたが、時間が関係なければ何とか作り上げられました。
先日もパソコンの自作にチャレンジしましたが、これも上手な人の2倍の時間を掛けて完成させました。取り付けが難しいパーツもいくつかありましたが、同じ作業を続けるのは得意ですから、何とか組み付けられますし、上手く行かなければ、元に戻して最初からやり直します。
そして、最新スペックのパソコンが完成しましたので、前のパソコンに比べると動作スピードが2倍になり、パソコンでの作業が楽しくなりました。
アプリは瞬速で立ち上がりますし、数字入力も反応が早過ぎるぐらいで、私の方が付いていけないぐらいになりました。
それもそのはずで、オフィスソフトをメインに使うのに、CPUの動作周波数は4.0GHZ超になっていますので、オーバースペックです。
新しいパソコンをと考えた時は、そこまでの性能は予定していませんでしたが、作り始めたら欲が出て、マニアックなレベルにまで行ってしまいました。
データ作成もこれに似ていて、最初にこの仕事を始めた時は今程のデータを扱うとは思っていませんでしたが、やり始めると欲が出てマニアックでなければ面白くないとどんどん量が増えていきました。
私は数学が苦手で工作も下手なのですが、唯一の能力が根気なので、これを使って今の仕事もしていますし、パソコンの組み立ても出来ました。
こう考えると、それ程の能力がなくても根気さえあれば、持続力だけで物事を何とか成し遂げることが出来るのではないかと思います。

Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved.