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2011. 2. 4.Up Dated. |
REIT市場の拡大 |
2010年を振り返ってみると、 上場銘柄数 42銘柄→35銘柄(▲16%減) 総資産額(取得価格ベース) 77,838億円→78,039億円(+0.26%) 時価総額 26,613億円→36,842億円(+38.44%) となっていて、銘柄数は7銘柄減少し、資産総額もほぼ横這いになっていますが、投資口価格の上昇によって時価総額だけは伸びました。 これは、REIT自身が成長拡大したのではなく、合併により不振銘柄が整理されたことと、日銀のREIT投資によって、投資口価格がスタート地点に戻ったというのが実態だと言えます。 2009年からの2年越しの低迷を考えれば、漸く雲が晴れつつあるという事だと思いますので、2011年がREITにとって大事な年になりそうです。 日銀の援護によって投資口価格はまっとうな水準に戻りつつあるので、今年は投資資金を受け入れられるような成長が必要となります。 REIT市場の拡大には、新規銘柄上場と既存銘柄の外部成長がありますが、現在の環境では新規銘柄の上場は余り期待出来ませんから、既存銘柄の外部成長が頼りになります。 とは言っても、闇雲に外部成長に走ってポートフォリオのパフォーマンスを低下させるような事になれば、再び投資資金が逃げてしまいますから、パフォーマンスを向上させるような外部成長が求められます。 出来れば、世間の耳目を集めるようなディールによってREITが注目を浴びるような資産取得があればより有効ですから、成長余力のある銘柄がアドバタイジング効果のある物件取得を狙って欲しいと思います。 REITだけの立場で言うなら、トップ銘柄の日本ビルファンド投資法人かジャパンリアルエステイト投資法人がAクラスビルを4.5%超の利回りでスポンサー企業から取得出来ればと思います。 このようなディールは1件だけでもかなりの宣伝効果がありますから、スポンサー企業も将来のREITの成長の呼び水として戦略的判断で出来ないものかと考えます。 勿論、他の銘柄でも同じ効果が得られるので、何処でも良いですから、大物釣りのようなディールを仕掛けて欲しいと思います。 常識的には、小粒の資産を地道に取得してパフォーマンスを上げるという事になるとは思いますが、このような時期にはスタンドプレーも必要なので、何処かチャレンジしてくれないかと思います。 仮に一つの投資法人だけでは手が余る規模であれば、複数銘柄で共同取得するという方法もありますので、今年上半期に実現されれば、REITの成長エンジンになるのでは思っています。 |
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