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2010.1.8.Up Dated.
忙しそうな一年

 皆さま、明けましておめでとうございます。
新しい年が始まりましたが、今年のREITは色々なことがありそうで、目まぐるしく変わる予感がします。何がどう変わるのかはまだ分かりませんが、変化を迎えた時の対応は一筋縄ではいきません。
本来、REITは安定を第一に考えて運用を行いますので、必ずしも環境の変化に右往左往しなくても良いのですが、今年はそれでは済まないのではと思いま す。
変化の時というのは、誰でも変化していると分かる状態は、既に変化が峠を越したときですので、環境の変化を見て動くのでは後手に回ります。従って、変化の様相を注意深く見て、先手で考え対策を施す必要があります。
特に、今年合併が予定されている銘柄は肝に銘じるべきですし、又、水面下で合併を検討している銘柄も同じです。
一方、合併の嵐を遠くから眺める銘柄もあると思いますが、その対応が自分たちの将来を約束するものでもありません。
こういう時に何が正解なのかは分かりませんが、経験的に言える事は、兎に角、考え、考え抜く事しかありません。
特に、未だ頭が固くなっておらず、考えることが苦にならない世代の人に期待 したいと思います。既に定年が見えてきたり、終点が近くなっている人は、多分根気がないと思いますので、周囲の人を見て考えると見誤ります。
以前にも書きましたが、従来、不動産業界は頭を低くして嵐が過ぎ去るのを待つのが唯一の戦略でしたので、この対応を選択する人達も居ます。
但し、この戦略が功を奏したのは、循環変動があっても大きなトレンドとして経済成長が約束されている時代だけですから、もう通用しないはずです。
既に一般事業会社の中にはそのように考えて、戦略的な展開を進めている企業もいくつもありますので、決して突飛な考えではありません。
REITも誕生からそろそろ10年を迎えようとしていますから、その意味では大きな変化も必然ですから、変化を受け入れて柔軟に対応するべきなのです。
又、今年は銘柄によっては苦境に陥ったり、更に厳しい状況に追い込まれたりすると思いますが、変化の時というのは、諦めずに粘るだけ粘れば道が開けてきます。
REITというのは、時代に合った優れたビジネスモデルで、過去の遺物を背負っている訳ではありませんので、苦境においても最後まで諦めない事が最良の手段になると考えて欲しいと思います。
 
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