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2009. 9.25.Up Dated.
パソコンと財務分析データ集計

 今年に入ってからデータ集計作業が増えて、パソコンに向かっている時間が多くなっています。
細かな字を見たり計算式を入力したりで目が疲れるので、液晶モニターを換えようかと思っています。表をいくつか並べて見るため、なるべく大画面が必要なので、26インチにしようかと思っていますが、高グレードのモニターはパソコンと同じぐらいの金額になるようです。
ところが、こういう用途に適したモニターというのは少なく、グラフィックモデルから探すようになりますので、必要としない色彩再現性機能等が付いてきます。 又、モニター用液晶パネルは、大半が韓国製か台湾製になっていて、目に優しい国産パネルは使われません。
勿論、韓国・台湾のメーカーも技術的に進歩しているようですが、日本のうるさいユーザーの要求レベルには十分に対応出来ていないようです。

以上前置きが長くなりましたが、現在REIT投資法人の財務分析指標の作成に掛っていて、近日中には全41銘柄の財務指標一覧表をこの会員制サイトにアップする予定です。
決算が発表される都度更新する予定なので、毎月かなりの作業になりますが、投資法人の状態を財務指標で比較するのは有効な手段ではないかと考えています。
一般投資家にとって財務分析は難しいですが、指標を一覧で比較出来れば、それぞれの投資法人の違いが一目瞭然です。また財務内容を改善するには中長期で取り組まなくてはなりませんから、付け焼刃は通じません。

逆に、事業不振は財務指標の変化として現れますから、REITが抱えている問題も客観的に見ることが出来ます。
今は、どの銘柄もパフォーマンスの低下に悩まされていますが、その影響は個々の投資法人によっても、又保有資産のセクター(用途)によっても異なります。
例えば、オフィスビルセクターでも、賃料下落と稼働率低下は起こっていますが、その影響は財務内容の良し悪しに因っても、着地点が変わります。従って、かなり深刻な状態になりそうな銘柄と多少の変動で収まりそうな銘柄とが混在しています。
簡単に言うと、マクロの市場変動を循環変動として捉えて良い銘柄と危機として捉えなくてはならない銘柄があるという事ですので、銘柄を選んで投資するにはどうしても必要な視点になります。
元々、REIT投資は長期のスタンスで臨むものなので、余り色の付かない客観的データで比較するようになれば、市場の熟成度も上がっていくのではないかと考えています。

 
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