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2009. 2.27.Up Dated. |
不動産証券化事業の行方 |
鰹Z信基礎研究所の調査データによると、08年12月時点の不動産私募ファンドの運用資産額は13.2兆円と、前年の9.8兆円からは135%増になっています。 確かに資産総額は増加していますが、私募ファンドの配当収益源である不動産転売がストップしていますから、資産総額の増加は転売出来ずに保有した状態によるものだと考えられます。 実際に、私募ファンドの人達からは開店休業状態だと言う愚痴も聞かれますから、回転出来ない状態での私募ファンドはますます苦しくなりそうです。 またこのような私募ファンドの状況の影響から、最盛期に濡れ手で泡のような利益を挙げていた証券会社の業績も深刻ではないかと思います。 一方、少数派ながら、次の段階の不動産証券化事業を見据えながら、今から展開の準備に入ろうとする人達も居ます。 今までの不動産私募ファンドは浮かれた状態で理屈に合わない展開をしてきましたが、次の段階では、もっとまともな組立が必要になりそうです。 元々、不動産証券化事業というのは一時のあだ花ではなく、これからの不動産の主流ですから、一時的に落ち込んでも、何れは復活します。 但し、復活するとしても、それは不動産業界のような単なる循環変動ではなく、少しづつ進歩する形になります。 従って、第一段階の証券化スキームの焼き直しではありませんから、証券化事業に携わる人達はこの事を頭に入れて進めなくてはなりません。 前述した鰹Z信基礎研究所のアンケート調査でも、ファンド側は資産運用能力の向上が必要と考えているようなので、まともなファンドも出てくるかも知れません。 私は、当初より私募ファンドとは一切関係を持たず、REITだけを対象にして活動してきましたが、私募ファンドが不動産証券化事業に真剣に取り組むようになるのであれば、データや目標値の設定等を提供しようかと考えています。 本来、この分野は私ではなく別の人達が活動していましたので、その方たちに期待したいのですが、ファンド業界の低迷により影が薄くなってしまったようです。 然しながら、不動産証券化事業の重要性は今後も変わりませんので、REITを含めたファンド業界全体に少しでも貢献出来ればと考えています。 具体的には未だ決まっていませんが今夏までには「第二段階の不動産証券事業について」というテーマでセミナーをとも思っていますので、不動産証券化業界に残りたい人達の役に立てればと考えています。 |
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