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2008. 2.15.Up Dated.
私の取材対応について

 2月に入って、JREITや不動産に関する取材が多くなりました。
今のJREITをどう見るのか、投資家にとって果たして買いなのか、不動産はどう変化するのか、価格の行方は、サブプライムローンの影響は、と言った内容が主です。
これらについて一応私なりの見解と説明はしますが、これを文章にしたり解説したりするとなると、字数も解説時間も必要です。そのため、時間に制約のあるテレビや字数が割けない雑誌はお断りしています。
なかには「簡単に一発で言うとどうでしょうか」といった取材もありますが、世の中で起こっている事を、そんなに簡単に解説出来るはずもありませんし、「買いか売りか」の結論だけ言っても何の意味もありません。
特に投資の最終的行為を他人がコメントするのに何の意味があるのかが疑問ですし、まして利益に直結させるとなれば、それは占い師の方の分野ではないかと思います。
私はテレビはあまり見ませんが、ニュース番組などで活躍するコメンテーターという人達は、自分の専門分野でない事や興味の少ない分野でもコメント出来る能力が必要なようです。
勿論、コメンテーターの方は日頃から情報収集を怠らないのだと思いますが、他人の意見を聞くことと自分の意見を言うことは次元が異なります。
自分の意見として言うには、情報の分析と他の考え方を咀嚼してまとめあげなければいけませんので、世の中で起こっている事全てに対応するのは無理だと思うのですが、これを僅か数十秒でこなすコメンテーターというのは特殊職業なのかも知れません。
私はそんな特殊能力はありませんから、JREITの実状や投資判断の参考となる解説は、私の有料サイトやセミナーで行っています。セミナーは大半が3時間ですので、これだけの時間があれば充分な説明が出来ますし、参加者の反応を見ながら軽重を付ける事も出来ます。
そういう意味では、セミナーが最も有効な手段だと思っていますが、私の場合、セミナーは事前の準備に時間を要するために、数多く実施出来ません。
過去最も多くセミナーを行ったのは年20回でしたが、これにはやや無理があったので、その後は年15回以下に抑えています。
セミナー参加費はかなりの金額ですから、受講される方も内容を求めますし、こちらもそれなりの努力をしなければなりませんので、頻繁に開催するのは頭脳的にも時間的にも無理なのです。そんな事から、昨今の難しい情勢にあるJREIT・不動産等について取材依頼があっても、コメンテーターでない私には対応出来ないケースも多くなっています。
 
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