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2008. 1.11.Up Dated.
株価の分布

年明け後の5営業日のJREIT株価が続落していて、1月10日現在の東証REIT指数(配当込み)は2,066.41ポイントまで下がりました。
因みに、1月10日の各銘柄の株価をプロットしてみると次のようになります。

 (※全42銘柄の株価を基準価格50万円/口に修正して表示しています)

この分布図を見ると、50万円/口以下の銘柄と60万円/口以上の銘柄とに分かれていて、60万円/口以上でも100万円/口超と80万円/口以下とに二分されていますから、株価が三極化しているとも言えます。
恐らく、この株価構造は今までの淘汰過程を見ると容易には変わらないと考えられますので、今年はこの状況を前提にしたエクイティ戦術を考えなくてはならないと言えます。
上位銘柄は増資によって多少の株価下落があっても未だ余裕がありますから、比較的自由に増資タイミングを設定する事が出来ますが、中位銘柄は下位に落ちる危険性を考慮しながらの慎重な増資が必要となります。(恐らく年前半での増資は見送る可能性が高そうです)
一方、下位銘柄はとても増資を実施できる状況ではありませんが、銘柄によってはLTVの上昇によって08年の前半には増資を必要とする財務内容に達してしまう恐れもあり、進退に窮する事にもなりかねません。
このような前提では、今年の外部成長は07年に比べて鈍化する可能性が高いとも言えますので、不動産価格の行方にも影響を与えそうです。
尤も、トータルで考えると、この時期に一旦JREITの外部成長が鈍化することは、中長期的にはプラスに作用すると言えます。
今の株価は銘柄側・投資家側双方にとって苦しい状況ではありますが、長期の視点で見れば何となく上手く回っているような気がしますので、JREIT本来の投資姿勢を持っている投資家は慌てる必要はなさそうです。
 
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