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2006. 1.12.Up Dated. |
今年の上場予想 |
2005年の新規上場は13銘柄になりましたが、果たして今年はどうなるでしょうか。
私が昨年予想した上場銘柄数は年末で30銘柄程度でしたが、「エルシーピー投資法人」の上場延期と欠番になっている証券コード8971を合せると、30銘柄になる予定でしたが、結果は28銘柄で2005年を終えました。 それでは、今年の上場数はと言うと、このサイトのデータ「運用会社一覧」では、既に資産運用会社の認可を受けている会社が12社になっていますので、仮に全てが上場したとしても昨年の上場数には及びません。 又、昨年の新規上場銘柄の多くが公募価格割れ起こしているのを見て、上場を予定していた所も、取り敢えず、上半期は様子を見ようとしているかもしれません。 特に、レジデンス系銘柄にとっては今の市場では上場が難しいと考えるでしょうから、レジデンス銘柄の動向が気になります。 レジデンス専門銘柄として上場準備に入っているのは、「三井不動産レジデンシャルファンドマネジメント」と「エコロジー・アセットマネジメント(明豊エンタープライズ系)」の2社のようです。 前者は三井不動産が「日本ビルファンド投資法人(オフィスビル専門銘柄)」に次ぐ、2銘柄目の系列JREITとして、一昨年頃より準備に入っていたようです。 三井不動産では、この他にも商業施設REITとして「三井不動産商業プロパティファンドマネジメント」という資産運用会社の認可を得ており、更に、物流施設REITも検討中との事ですので、JREITの全てのセクターでの投資法人設立を目指しているのかもしれません。 但し、日本ビルファンドに次ぐ投資法人としてレジデンスREITを上場させた場合、昨年の上場銘柄のような公募価格割れは回避したいでしょうから、上場時期を遅らせて商業施設系REITが先になる可能性があります。 今のレジデンスに対する市場評価では、たとえ三井不動産であっても変えることは難しいかもしれません。 「エコロジー・アセットマネジメント」は、新興デペロッパーの明豊エンタープライズが分譲マンション市場で実績を持つ、外断熱仕様の賃貸マンションを中心として組成するようですが、マンションの建物性能に対する関心が高まっているこの時期にどの程度投資家にアピールするのかが注目です。 外断熱仕様とは、外壁材で断熱する事で断熱効果を高め、躯体の寿命を伸ばすと言われている工法で、従来の内断熱に比べると色々な点でメリットがあると言われています。 果たして、このような技術的メリットが何処まで市場に通じるか分かりませんが、建物の性能を特徴にするレジデンス銘柄というのも面白いかもしれません。 他にも、「トップリート・アセットマネジメント(新日鉄・王子不動産系)」がレジデンスを含んだ複合型銘柄として早い時期の上場が予想されていますが、今年のJREIT市場にどのように受け入れられるかは予断を許しません。 JREITも4年を経過しそれなりに熟成し、少なくとも「柳の下の泥鰌」方式では上場が難しくなっていますので、オリジネーター・証券会社も知恵を働かさなくてはならなくなっていると思います。 |