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2005.12.26.Up Dated.
投資家セミナーについて
  
先日の12月17日に丸の内の国際フォーラムにて第3回投資家セミナーを行いました。
今回は、前2回と違って土曜日の午後の開催となりましたが、約160名の参加があり、盛況のうちに無事終了致しました。
セミナー終了後のアンケート回収率も90%近くに達していて、参加した投資家の方達の強い関心が伺われます。
今回のアンケートで目立ったのは、資産運用会社の生の話を聞けたのが大変に参考になったという声が多く、HPや資産運用報告書の文字媒体では伝えられないIR効果があったと思います。
アンケート結果を見ても、今回説明を行ったオリックス不動産投資法人、ニューシティ・レジデンス投資法人を投資対象として検討したいと答えた方が既に保有していると答えた方の2倍以上の数に達していますから、セミナーの効果はこれだけでも証明されたのではないかと思います。
又、今後の継続開催の要望も多く、今までとは異なった用途を投資対象とした銘柄や、個人投資家への説明に積極的でない銘柄、そして新しい銘柄の話も聞きたいという声が寄せられました。
過去3回の投資家セミナーで説明を行った投資法人は、グローバル・ワン不動産投資法人、日本レジデンシャル投資法人、日本プライムリアルティ投資法人、ユナイテッド・アーバン投資法人と今回の2銘柄を合わせた6銘柄で、現在の上場銘柄数の1/5程度ですから、資産運用会社が個人投資家への説明に積極的になれば、このようなセミナーはもっと頻繁に開催するようになります。
現在のJREITの資産運用会社は、大口投資家へは定期的に説明会を行っているようですが、個人投資家となると証券会社任せにしている銘柄が多いようです。
確かに、大口投資家は銘柄にとって大事でしょうが、JREITは本来個人向け投資商品として誕生したという経緯があります。 ところが、株価が好調になるとJREIT本来の目的より、目先の株価を安定させる為に、大口投資家への傾斜を強めてしまいます。
かつて株価が不振の時には、あらゆる機会を捉えて投資家への説明を繰り返していた銘柄も今では引き篭もってしまっている感もありますので、もう少し首尾一貫した姿勢を見せて欲しいとも思います。
このセミナーでなくても一向に構いませんので、自分達で開催するとか、又は、マスコミ主催等のセミナーを定期的に開くという姿勢も求められます。
個人投資家は数が多いという理由で、Face To Faceの説明を行わず、大口投資家にのみ行うのではどう考えても片手落ちです。
公募というJREITの性格を考えれば、私募ファンドのように大口投資家にのみ説明するという状況を続けるのは問題ですので、口頭説明を行うのであれば、機会均等を目指して欲しいと思います。
来年は、新たな銘柄も上場してくると思いますので、良いところは、先発銘柄の真似をして欲しいと思いますが、投資家への説明姿勢だけはJREIT本来の姿を最初から貫いてくれるよう要望したいと思います。